専門用語のいろいろ
オーバーローン
住宅ローンの残高が不動産の譲渡価格(時価)を上回っている状態のこと、あるいは譲渡価格超過分の借入金残高のことを指します。本来は金融用語ですが、不動産取引では、住宅ローン残高が土地・建物など担保物件の時価を上回っている場合につかわれます。例えば、住宅ローンの残高が3000万円であるのに対し、住宅の時価が2000万円しかないという状態のことです。
競売
一般的には「競売」は「きょうばい」と読みますが、法律用語では「けいばい」と読みます。競売は、借入金の返済ができない債務者がその担保として提供していた土地や建物などの不動産を、債権者が裁判所に申し立てることによって、裁判所が売却をすることをいいます。裁判所が定めた最低売却価格以上で、最高値で入札した人によって落札されます。
サービサー
債権管理回収業に関する特別処置法(サービサー法)に基づき、法務大臣から許可を受けて設立された債権管理回収専門の株式会社のことで、不良債権の処理と再生を目的としている。サービサー法に定められた特定金銭債権の買い取りや、回収の委託を受けて特定金銭債権の適切な回収を行っています。
瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)
瑕疵担保責任とは、不動産売買契約の締結時に既に欠陥やきずがあり、それが取引上要求される通常の注意をしても気付かないものである場合に、売主が買主に対して負う責任のことです。過去にあった自殺や殺人事件も瑕疵にあたる場合があります。
差押え
差押え(さしおさえ)とは、国家権力によって特定の有体物または権利について、私人の事実上・法律上の処分を禁止し、確保すること。新聞・テレビなどでは一般に「差し押さえ」と表記される。差押えの対象となるものには、不動産、預金、家財、給与などがあります。
代位弁済
第三者が債務者に代わって弁済した場合、その弁済で消滅する債権・担保物権などが弁済者に移転することです。
抵当権
債務者が債務を弁済できなくなった場合に、 債権者が優先的に弁済を受けられるように設定される担保物件です。 不動産・地上権・永小作権のほか、船舶・自動車や特殊な財団などについても認められます。
抵当権抹消請求
抵当権者に対して相当の代価を支払い、抵当権の抹消を請求する制度です。
登記簿謄本
土地・建物について権利関係が記載されている台帳のことで、 不動産登記法により公示が義務付けられています。
所在地の法務局で手数料を払えば誰でも観覧することができます。